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金環日食と皆既日食の思い出 [日食]

旭川はほとんど晴れず、大雪となっている。12月19日(月)久しぶりに晴れたので美瑛のマイルドセブンの丘で夜空を撮ってきた。

●マイルドセブンの丘と夜空 2016/12/19 21:39(EOS 5DIII + Sigma15mm f2.8 EXDG fisheye, ISO2500, 20秒 LEE SOFT 3 FILTER)
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オリオン座〜くじら座〜アンドロメダ座〜ペガスス座

●マイルドセブンの丘と冬の星座 2016/12/19EOS 5DIII + Sigma15mm f2.8 EXDG fisheye, ISO1600, 30秒 LEE SOFT 3 FILTER)
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オリオン座〜ふたご座〜ぎょしゃ座〜おうし座

旭医だより2016年12月号に原稿依頼があり、「 皆既日食を見に行く」という記事を書いた。それをベースに金環日食のことも加えて我が日食遍歴をまとめておくことにした。

私は中学1年から天体観察を趣味にする「宙ボーイ」だった。出身地の帯広は快晴の日が多かったこともあり、天文イベントがあるとだいたい見ることができた。中学2年の時には、アルバイトして天体望遠鏡(ミザール85mm反射経緯台)を買った。中学3年から高校1年の時には、15cmの反射望遠鏡(反射鏡は足立光学)を作ったりもした。職についてからは、自宅を建てた時に屋上に個人用の天文台をつけて高橋製作所の16cm反射赤道儀(MT-160 + EM200)を入れた(現在は自宅周囲の光害と機材の老朽化のため撤去した)。

流星群や大彗星や月食などのイベントがあるごとに見に行ったり、星雲・星団や惑星・月を観望したりしていたのだが、こと皆既日食に限っては見たことがなかった。一度は見てみたいという希望を持ち続けていた。

【2009年7月22日 皆既日食】
2006年現在の病院に異動してから、希望時期に年に一週間の夏休みを取れるようになった。2009年7月22日、最初のチャンスがやってきた。渡嘉敷島皆既日食である(中国〜奄美〜南太平洋でみられた)。日本国内だったから、希望者が殺到して、日食ツアーは予約開始直後に受付終了となった。幸い、西鉄旅行(福岡支店)の上海郊外へのツアーが夫婦分でとれた。初めての日食ツアー参加で、150名の大ツアーだった。前日まで晴れていたのがウソのように、日食当日は雨になった。日食は見られなかったが、皆既日食の時は真っ暗になる経験をした。皆既終了直後に少し雲間から細い太陽が見えた。

●上海皆既日食:上海郊外嘉興(かしん) 2009/7/22 10:44(EOS Kiss X3 + EF-S 235mm, F5.6, 1/320秒)
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【2010年1月15日 金環日食】
2010年1月15日中国の青島で夕日の金環日食があった。天文ガイドを見ていて、名鉄観光の一泊二日の弾丸ツアーが目に止まった。ツアー直前だったが十分空きがあった。参加者10名、夫婦で参加した。冷たい風が吹いていてとても寒かった。晴れていたものの、地平線の近くに雲があって金環食になる頃には雲に隠れてしまった。少しして、雲間から金環食の赤く輝くリングが顔を出した。他のツアーの方も含め「青島の奇跡」と言い合っていた。

●夕日の青島金環食:青島 2010/1/15 17:59・17:57(EOS Kiss X3 + EF-S 250mm, F5.6, 1/60秒・1/80秒)
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【2012年5月21日 金環日食】
2012年5月21日(月)日本列島を横断する金環日食がみられた。親子3人で横浜みなとみらいのインターコンチネンタルホテルを取っていた。前日横浜は曇り。当日の予報も曇りのち雨になっていた。奥さんと娘を残して、私一人で宇都宮に移動した。5月12日当日宇都宮はほぼ快晴だった。八幡山公園で金環食の全課程を見ることができた。横浜みなとみらいに残った奥さんと娘に電話すると、雲の切れ目から奇跡的に金環食がみえたとのことだった。

●日本列島横断金環日食:宇都宮 2012/5/21 6:51〜8:31(EOS Kiss X3 + EF-S 48mm, F5.6, ISO200, 1/500秒〜1/100秒 アストロソーラーフィルター)
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【2012年11月14日 皆既日食】
2012年11月13日オーストラリア・ケアンズ皆既日食。時差が1時間しかなく日本から行きやすいこともあり、ツアーは混んでいた。晴天率の良いと思われたマリーバへ行くPTSの皆既日食ツアーはすぐにキャンセル待ちになってしまった。最終的に定員の多い星ナビ協賛クラブツーリズムのツアーに夫婦で参加することにした。観測地はキュランダ高原のアマルー。深夜、バスでアマルーに移動した。皆既日食の開始直後は曇っていた。皆既途中から、雲が切れてコロナやプロミネンスが見えはじめた。暗くなった空には星が輝く。これが初めて見た皆既日食となった。

皆既前後の撮影にND10000フィルターを着けていた。皆既のときに外すと、フィルターが厚いためフォーカスが狂うことを知らなかった。このため初めての皆既日食写真はピンぼけになった。これ以後はフォーカスの狂わないアストロソーラーフィルターのみを使うことにした。

●ケアンズ皆既日食:アマルー 2012/11/14 5:39(EOS 7D + EF 400mm, F8.0, ISO100, 1/15秒, 1/8秒, 1/5秒
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【2015年3月20日 皆既日食】
2015年3月20日北大西洋皆既日食。ほとんど北極で晴天確率も悪かったから、日食ツアーは十分空きがあった。天文ガイド協賛日通旅行のツアーに夫婦で参加した。参加者は22名だった。ノルウェー領スピッツベルゲン島に着いた時は、厚い雲が覆っていた。日食前日夜から晴れてオーロラがみられた。日食当日は薄雲がかかっていたものの、皆既日食のほぼ全課程を見ることが出来た。天候不良が不安だったが、予想外にオーロラも皆既日食も見られてラッキーだった。この時撮影した日食写真は、天文ガイド2015年5月号に掲載された。

●スピッツベルゲン島皆既日食:バレンツブルグ 2015/3/20 11:00・11:12(EOS 7D + Prominar 500mm, F5.6, ISO100, 1/5秒・1/5秒)
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【2016年3月9日 皆既日食】
2016年3月9日インドネシア皆既日食。晴天確率は良くなかったが、時差があまりなく日本から行きやすいことから、当初日食ツアーは混んでいた。ところが、1月にジャカルタでテロが発生、ツアーキャンセル者が続出した。私が参加した星ナビ協賛セブンカルチャーネットワークのツアーからも、何回か参加確認の問い合わせがきた。奥さん躊躇していたが、私はツアー会社や外務省の情報から危険性は少ないと判断して、最終的に夫婦で参加を決めた。結局、参加者は100名の大所帯だった。参加してみると、テルナテ島の地元は皆既日食で盛り上がっており、皆既日食後には、遠い日本からの来客者に対して、記念撮影を希望する者が相次いでやってきた。皆既日食自体は、薄雲ごしに見られたから良かったものの、今回も快晴でなかったのがちょっと残念だった。

●インドネシア皆既日食:テルナテ島 2016/3/9 9:53・9:54(EOD 5DIII + Prominar 850mm, F9.6, ISO100, 1秒・1/2秒)
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【2017年8月21日 皆既日食】
次回2017年8月21日、アメリカ合衆国横断皆既日食がある。ツアー参加希望者が殺到しているため、各社ともツアー予約開始直後に受付終了またはキャンセル待ちとなっている(脚注)。私たちは、天文ガイド協賛西鉄旅行のオレゴン州マドラス近郊カニータ・リゾートを予約できた。今度こそ、快晴の皆既日食を見てきたいと思っている。


インドネシア皆既日食報告 [日食]

2016年3月9日インドネシア皆既日食ツアーに参加した。星ナビ協賛、セブンカルチャーネットワークが募集したテルナテ島コースである。昨年7月、募集定員が80名と多かったため参加しやすかったのだ。結果からいうと、日食のほぼ全経過が見られたから成功だった。ただ皆既日食時薄雲越しだったのはちょっと残念だった。

3月6日(日)13:05 JAL554で旭川発、羽田空港内のロイヤル・パーク・ホテル ザ 羽田で前泊し、3月7日(月)11:45 ガルーダインドネシアGA-875で出発した。夕方ジャカルタ着、市内のホテルでアストロアーツ上山氏による日食事前講座が開かれた。ここ数日、観測地テルナテは午前中晴れているとのこと。3月8日(火)深夜1:40 GA-648でテルナテ島へ向かった。3月8日(火)朝、テルナテ島着。そのまま専用バスで観測地のサッカー場を下見した。蒸し暑く気温32℃、雲量多く不安だった。ホテルはサッカー場の横にあるコーナーパレスホテルとテルナテ市内のブルーバードホテルの2ヶ所、私たち夫妻は前者だった。テルナテ市は日本と時差はなかった。3月9日(水)朝5:00ごろ目覚めた。日の出前で暗かった。ホテル前に出てみると星が見えていた。ひょっとしたらこのまま晴れるのか、嬉しくなった。6:30撮影機材をadidasの大きなバックに入れてサッカー場まで持って行った。各人用に椅子が用意されていた。

●撮影機材
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当日も雲が多かったが、第1接触の8:36前には太陽のある部位は広く晴れてきた。今回こそ晴れた状態での皆既日食が見られるのではないかと期待された。ところが、皆既日食の第2接触(9:51:38)前に雲が広がってきた。第2接触〜第3接触(9:54:23)は薄雲ごしの観察となってしまった。皆既終了後から第4接触までは、また雲がはずれて広く晴れてきた。

●連続食分撮影 2016/3/9 8:37:55〜10:27:55 5分ごと(皆既9:54:10)EOS 7D + EF-S 15-85mm (29mm), F4.5, ISO200, 露出1/640"〜1/10", 皆既1", PhotoShop CS5にて比較(明)合成
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練習をいかせず、カメラの角度を誤り、後半が視野外になった。撮影開始時に太陽を画面下端にしておけば全体が入る計算だった。さらに、皆既中フィルターの取り忘れに気づき、皆既の撮影時刻がずれた写真になった。

コロナを目的とした赤道儀による撮影のほうは雲による露出調整が難しく、単純に撮影することに変更した。雲は第2接触時に厚く、第3接触にかけて薄くなっていったようだ。このため露出は2秒→1秒→0.5秒に減らした。

●日食の全経過 2016/3/9 8:36:28〜11:19:28(EOS 5DIII + Prominar 850mm, F9.6)
[第1接触〜第2接触前] ISO400, 露出1/800〜1/10秒, アストロソーラーフィルター装着
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左上から8:36:28, 8:46:58, 9:01:58, 9:16:58, 9:31:58, 946:58

[第2接触〜第3接触] 第2接触は雲のため撮影できなかった。アストロソーラーフィルターなし
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ISO100, 露出2秒 左:9:52:38 右:9:53:03

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ISO100, 露出1秒 左:9:52:38 右:9:53:03

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ISO100, 露出0.5秒 左:9:54:23 右:9:54:23

[第3接触後〜第4接触] ISO400, 露出1/200〜1/800秒, アストロソーラーフィルター装着
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左上から9:59:28, 10:14:28, 10:29:28, 10:49:28, 11:04:28, 11:19:28

FinePix S1による動画撮影(第2接触前〜第3接触まで)2016/3/9 9:51:33〜9:54:33


●iPhone 6 plusによる動画撮影(第2接触前〜第3接触後まで:奥さん撮影)

今回のインドネシア皆既日食はスラウェシ島へのツアーが全経過快晴になったようである。今回参加したツアーはホテルの状態が日本のホテルに比べるとサービス、水回り、清掃などの問題があったが、全体としては費用も安く抑えられ、参加しやすく工夫されていた。ただ、せっかくの海外旅行だから、費用は増えてもオプショナルツアーの充実したツアーを選択すべきだったかも知れない。宗教上の理由でテルナテ島内では飲酒が制限されていたため、ツアー会社でインドネシアのBINTANGビールを持ち込んでくれていた(2016/3/19記事修正)。


皆既日食へ出発前日のオジロワシとシマエナガ [日食]

インドネシアのテルナテ島へ出発日は3月7日朝。羽田空港内のホテルで前泊するため、旭川発は3月6日である。旭川出発の前日、朝早く目が覚めた。快晴だった。4日後に日食をおこす月が綺麗に見えていた。

夜明け前(月齢25.3)2016/3/5 5:43 EOS 7D, EF-S 15-85mm (28mm), F5.6, ISO800, 1/60"
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朝のリクとボンの散歩中、東部中央公園で鳴いていたシジュウカラとヒヨドリを撮影。

●シジュウカラFinePix S1)
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●ヒヨドリ(FinePix S1)
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先週行なった日食の連続食分撮影の練習では、EF-S 15mmでは太陽が小さすぎるように思った。そこで、50mmでやってみた。自動撮影なので、今回もキトウシに向かった。旭川を出てすぐ、道路脇の木の上にオジロワシが留まっているのを奥さんが気づいた。

●連続食分撮影の練習
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●オジロワシ(FinePix S1)
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いつものようにキトウシ森林公園で待っているとシマエナガがやってきた。今回はかなり近くで撮影できた。最後にコゲラを撮影後、日食観察時に使う旅行用のテーブルを買いに行った。

●シマエナガ(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM + EF 1.4x III;560mm F4.0)
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●コゲラ(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM + EF 1.4x III;560mm F4.0)
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連続食分撮影のシムレーション結果である。EOS 7Dで5分ごとに撮影した場合、EF-S 15mmと50mmの違いは以下の如くであった。左はEF-S 15mmで、縦画面で太陽は63個、右はEF-S 50mmでは太陽は20個ほど写る。第1接触から第4接触までの日食の全経過は2時間45分なので、5分おきで33個の太陽が撮影できれば良い。

この結果から、太陽が5分ごと33個で縦画面いっぱいになる焦点距離は28〜29mmと推定された。そこで、今回は30mmで撮影することにした。ただし快晴でなiい場合は連続食分撮影は中止するつもりだ。

●連続食分撮影のシムレーション 左:EF-S 15mm 右:EF-S 50mm
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連続食分撮影練習とキクイタダキ・シマエナガ他 [日食]

インドネシア皆既日食への出発まで一週間を切った。「蚊に効くおそとでノーマット」と「どこでもベープNo.1未来セット」がやっと届いた(二人分)。これでインドネシア皆既日食の準備は、持っていく機材については終了した。後はスーツケースへの収納と日食撮影のシナリオ作製だ。野外蚊取り装置は、皆既日食遠征やジカ熱流行地に行く方が買っているためかたいへん品薄になっている。

●野外蚊取り装置と虫よけスプレー
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2月28日(日)旭川は久々に青空になった。自宅バルコニーの雪かきをして、連続食分撮影の試し撮りをした。リモートコントローラーで5分間隔で撮影した。日食のはじまりから終わりまで2時間44分なので、3時間くらい撮影してみた。自動撮影なので、その間、キトウシ森林公園に野鳥撮影に行った。

●連続食分撮影練習とキトウシで野鳥撮影
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EOS 7D + EFS 15-85mmの15mmを用いアストロソーラーフィルターを着けて撮影した。3時間で十分収まる画角だった。インドネシアでは太陽がほぼ垂直に登るから、実際の撮影では縦位置にする必要がある。また、日食の進行とともに露出調整も必要になるはずだ。

●連続食分撮影練習 2016/2/28 9:31〜12:41 5分間隔(EOS 7D + EFS 15mm, F3.5, ISO200, 1/2000")
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PhotoShop CS5による比較(明)合成。後半、雲により途切れている。

晴れているので、キトウシ森林公園に久しぶりに428を持って行った。最近毎回出遭うキクイタダキの他、ミヤマカケス、ハシブトガラ、コゲラを撮影できた。

●キクイタダキ(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM + EF 1.4x III;560mm F4.0, ISO400)
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●ミヤマカケス
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●ハシブトガラ
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●コゲラ
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林の中にシマエナガが数羽飛んでいった。そろ〜っと移動した。かなり近くで撮影できた。同じ木にヒガラもやって来た。

●シマエナガ(EOS 5DIII + EF400mm F2.8L USM + EF 1.4x III;560mm F4.0, ISO400)
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●ヒガラ
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3月1日(火)深夜、寝ようとしたら月が見えた。撮影直前に雲に隠れたのでしばらく待って撮影。この月が新月になると日食を起こす。

●月齢21.1日 2016/3/1 2:30(EOS 7D + Prominar 850mm, F9.6, ISO 640, 1/125")
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インドネシア皆既日食撮影機材とキクイタダキ [日食]

インドネシア皆既日食の出発まであと一週間となった。詳細は前回記載したが、撮影機材を最終的にセットアップしてみた。
①Vixen AP-WM赤道儀:バランスウェイトは1.9kgでギリギリバランスがとれた。
②Prominar 850mm (TX17-C) + EOS 5DIII:プロミネンスやコロナ撮影用
FinePix S1:皆既日食動画撮影用。K-ASTECの556用バンド前(TB-P556F)にSLIK自由雲台SBH-280を介してFinePix S1を取り付けた。
④EOS 7D:連続食分撮影用

●日食撮影機材①②③
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観測地テルナテ島テルナテ市は北緯0°47’10"のため極軸はほぼ水平となる。いずれもアストロソーラーフィルターを着けておき、皆既日食時に取り外す。FinePix S1は自動電源オフ機能を外しておく。

●日食撮影機材④
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これもアストロソーラーフィルターは皆既日食時に取り外す。当日雲量が多ければ、皆既中の状況の動画撮影に切り替える予定。

2月27日(土)外来の仕事を終了後、CRVのエンジンをかけたところ異常な音が発生していた。昼食後ホンダで診てもらった。しばらく時間がかかった。原因不明。もっと時間がかかるとのことで、代車を用意してくれた。代車のFITを飛ばしてキトウシ森林公園に向かった。現地には午後4時過ぎに着いた。

キクイタダキの声が聞こえた。松の枝の中を動き回っているのが見える。かなり暗かったのと、軽い望遠レンズEF400mm F5.6L USMを持って行ったので、ISO640〜800で撮影した。近くにいたアカゲラを撮影後帰宅した。

●キクイタダキ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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●アカゲラ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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自宅に着いて車を降りると、自宅前の公園の木から鈴の音のようなさえずりが聞こえた。キレンジャクだった。しばらく旭川から姿を消していた。今季2回目の来旭である。いらっしゃいませ [わーい(嬉しい顔)]

●自宅前のキレンジャク(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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深夜、寝ようかなと思ったら雲の切れ目から月が見えた。バルコニーは雪で出られなかったので、玄関前にVixen AP-WM赤道儀 + Prominar 850mmを持ち出して撮影。

●月齢19.1日 2016/2/28 3:03(EOS 7D + Prominar 850mm, F9.6, ISO640, 1/200")
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インドネシア皆既日食準備中 [日食]

2016年3月9日のインドネシア皆既日食へ出発まで2週間となった。現在の準備状況を記録しておきたい。今回はVixen AP-WM赤道儀とProminar望遠レンズのよるコロナ撮影を第1の目的として準備している。

天体望遠鏡用の赤道儀と望遠鏡の接続部分はVixenのアリガタ、アリミゾが業界標準となっている。一般的な望遠レンズの台座はVixen規格と異なっているため、そのままでは接続することができない。アリガタプレートを購入して、Prominarの三脚座を接続する必要がある。

●アリガタプレートを介したProminarの接続
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Prominar標準の台座には、ファインダーやオートガイダーなどを追加する機構がない。そこでK-ASTECのプロミナー用バンドを購入した。前後バンド+ベースプレートの3点セットとマイクロフォーカスアジャスターを購入した。しかし結果的には556用バンド前(TB-P556F)、ベースプレート(TP-P556)の2点だけで十分だった。

日食遠征では日食は昼間におきるから、赤道儀の極軸合わせに極軸望遠鏡を使用することができない。Vixen AP赤道儀は、観測地の緯度、経度から極軸を合わせるポーラーメーターを接続できる。

●ポーラーメーター*とK-ASTEC556用バンド前
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* ポーラーメーターの注意点:地磁気の北は真の北から西側に3〜9度ずれている(磁気偏角)ため、その分東側に設定する必要がある。観測地テルナテ島の磁気偏角は東偏0.7度なので補正不要とのこと。

皆既日食時にビデオ撮影も同時に行う(FinePix S1で)ため自由雲台を取り付けた。プロミナー用バンド前とSLIK自由雲台SBH-280を接続するためETSUMI オスオス止ネジ ETM-83904を使用した。

●ETSUMI オスオス止ネジとSLIK自由雲台SBH-280
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●オスオス止ネジ/自由雲台の接続
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観測地テルナテ島テルナテ市は北緯0°47’10"、東経127°22'54"でほぼ赤道直下である。日本と時差はない。赤道儀の極軸はほぼ水平となる。皆既時の太陽はほぼ真東、高度は47.7度である。シムレーションしてみるとこんな感じになる。

●皆既日食時の赤道儀の状態
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図は星ナビ2015年12月号pp48による

薄曇りながら、やっと太陽が見えたので2月20日太陽を撮影してみた。今回はコロナ撮影を一つの目的としているため、太陽の周辺を広く撮影する必要がある。Prominar 500mm (TX-10C) + EOS 7D(APS-C)による画角とProminar 850mm (TX17-C) + EOS 5DIII(full size)による画角を比較してみた。Prominar用の太陽フィルターはアストロソーラーフィルターを用いて自作した(2015-03-15参照)。

●Prominar 500mm + EOS 7D (左)とProminar 850mm + EOS 5DIII (右)
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その結果、Prominar 850mm (TX17-C) + EOS 5DIIIの方が僅かに太陽が大きく、より黒点が鮮明に写ったので、後者を持って行くことにした。

●Prominar 850mm (TX17-C) + EOS 5DIIIによる画角
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●Prominar 500mm + EOS 7DとProminar 850mm + EOS 5DIIIによる太陽像の比較
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(左)Prominar 500mm + EOS 7D, F5.6, ISO 400, 1/400" 2016/2/20 9:33
(右)Prominar 850mm + EOS 5DIII, F9.6, ISO400, 1/250" 2016/2/20 9:29

●Ziplocによる三脚に載せる台座2016-02-07参照
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Ziploc(特大1890mL)にL型金具を取り付けて、三脚のステーに差し込み、ナットで締めて固定。赤道儀コントローラー、USBポータブル電源(5V; SONY CP-V5A)、リモートコントローラー、太陽フィルターなどを置く。

●クリップ式日食めがね2012-05-15参照
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●野外蚊取りと旅行用変換プラグ
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現地は蚊の多い赤道直下の地域であるため野外用蚊取り線香が必要である。携帯用安全蚊取り器が品薄になっているため「おそとでノーマット」を購入した。電源はインドネシアはタイプCが必要である。

太陽撮影後、キトウシ森林公園に出かけた。遠いキクイタダキとヒガラを撮影できたのみだった。現地でfacebook仲間のmarkeeさんとMさんにお目にかかった。しばらく待っていたが何も来ないので当方だけ引き上げた。その10分後にお二人さんはクマゲラに出遭ったらしい。今度からはもう少し粘ろう。

●キクイタダキ
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●ヒガラ
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天文ガイド初掲載と弘前の桜弾丸ツアー [日食]

ゴールデンウィーク前半は弘前の桜を観る弾丸ツアーをしてきた。急行「はまなす」に乗り、5月2日早朝青森で下車するとき、私たちが初登場した天文ガイド5月号を列車に置き忘れてしまった。ツアーから帰った5月3日、記念なのでコーチャンフォーで天文ガイド5月号を新たに買ってきた。

5月3日、スピッツベルゲン島皆既日食ツアーに参加していたyatsuさんから「天文ガイド6月号ご掲載、おめでとうございます!!」というコメントを頂いた。さっき本屋さんに行ってきたばかりだった。旭川では天文ガイド6月号はまだ発売されていない。翌日、5月4日コーチャンフォーに行くと天文ガイド6月号に入れ替わっていた。あった!確かに投稿した皆既日食の写真が掲載されていた \(^ ^)/

●天文ガイド6月号に掲載された写真(下段)
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天文ガイド5月号のほうもギリギリで再入手できてラッキーだった。天文ガイドは毎月5日発行だが、今月は発行日が2日に早まっていた。旭川では書店に並ぶのが2日遅れになるので、今月は4日が発売日となっていたのだ。

天文ガイドは今年50周年を迎える天文雑誌の老舗である。中学3年のとき、皆既月食の写真を身の程知らずにも投稿してボツになった。その際、「これに懲りずまた投稿してください」とのコメントが添えられていた。その後も趣味で天文は続けてきたが、写真を撮ることはほとんどなかった。掲載される写真がプロが撮ったようなレベルものになっていったこともあり、ため息混じりに眺めるだけになっていたのだ。今回は天文ガイド協賛の皆既日食ツアーだったから、ツアー参加者の写真という、いわば特別枠での掲載である。今度は実力で掲載できるような写真を撮ってみたい。新たな目標ができた気がする。

例年旭川ではGW明けに桜が開花するが、今年は予想外に開花が早かった。旭川では4月29日にはエゾヤマザクラが開花してしまった。5月1日深夜出発し、5月2日に弘前の桜を観る弾丸ツアーは絶望的に思えた。

●東部中央公園のエゾヤマザクラ(FinePix S1:4月29日)
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●同(EOS 5D III+Sigma 20mm)
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↑リク

●東川のエゾヤマザクラ(EOS 5D III+Sigma 20mm:4月29日)
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●桜とニュウナイスズメ(EOS 5D III+EF400mm)
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●桜とノビタキ(FinePix S1)
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5月1日午後10時、札幌駅から急行「はまなす」に乗った。満車だった。寝台は予約できなかったので、普通席に乗り込んだ。私だけ予約が遅れたため、奥さんと娘とは別車輌だった。

●急行「はまなす」(iPhone 6 plus:札幌発5月1日)
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5月2日朝5:39青森駅に着いた。前述のとおり、列車を降りるときに天文ガイド5月号を置き忘れたらしい。青森駅周辺の青森ベイブリッジ付近を散策後、青森魚菜センターでのっけ丼の朝食を摂った。

●青森ベイブリッジ(iPhone 6 plus)
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●のっけ丼(iPhone 6 plus)
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※とても美味しかったが500円では足りなかった。1000円券をお勧めする。

弘前に列車移動し、駅前からバスで弘前公園に向かった。案の定、公園入り口の桜は散っていた。ここに人慣れしたオシドリ夫婦がいた。

●弘前公園前(FinePix S1)
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●オシドリ♂(EOS 5D III+EF400mm)
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●オシドリ♀(EOS 5D III+EF400mm)
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間に合った。すべて散ったわけではなかった。公園内には遅咲きのサクラが咲いていた ^^;

●しだれ桜(FinePix S1)
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↑娘

●桜とスズメ(FinePix S1)
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●東錦(EOS 5D III+Sigma 20mm)
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●関山(EOS 5D III+Sigma 20mm)
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↑奥さん

●松月(EOS 5D III+Sigma 20mm)
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帰りは5月2日午後10:18青森発、3人とも寝台車に乗れた。5月3日午前6:07札幌に着いた。

●急行「はまなす」(iPhone 6 plus:札幌着5月3日)
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スピッツベルゲン島における皆既日食報告:第一報 [日食]

2015年3月20日フェロー諸島〜スヴァーバル諸島で皆既日食が見られた。私たち夫婦は天文ガイド協賛日通旅行の6日間のツアーに参加した。参加者は20名で、日通旅行スタッフと天文ガイド編集長の2名を含め、総勢22名のツアーである。観測地はノルウェー領スヴァーバル諸島の最大の島スピッツベルゲン島のバレンツブルグであった。北極圏の北緯78°、人が住む限界地である。参加者はかなりコアなメンバーが主体のようで、この領域では有名な方々もおられた。夫婦での参加は私たち一組のみだった。

3月18日と3月19日夜はオーロラもみられたが、第一報として皆既日食のところだけ記載する。3月20日現地時間8:00にバレンツブルグのホテルから観察地にバスで向かった。10分ほどで到着した。晴れてはいるものの、雲量はかなり多かった。気温は-19〜-20℃だが、この日はあまり風が強くなかったので体感温度はそれほど低い感じはしなかった。各自散らばって撮影機材をセットアップを開始した。私たちは廃屋のような建物のところに機材を設置した。

●バレンツブルグの観察地
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↑ 私 

●私たちの撮影機材
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↑ 奥さん 

●撮影開始ごろ
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以下にProminar 500mm F5.6 FL+EOS 7Dによる皆既日食の写真を示す。完全な快晴ではなく、いずれも薄雲ごしの写真である。時刻は現地時刻である。

●皆既日食のはじまりのダイヤモンドリング 11:10:02 ISO100 露出1/100秒
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●皆既日食のはじまり 11:10:04 ISO100 露出1/100秒
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●皆既日食中 11:10:21 ISO100 露出1/5秒
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●食の最大 11:11:20 ISO100 露出0.4秒
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●皆既日食中 11:12:01 ISO100 露出0.4秒
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●皆既日食終了前 11:12:27 ISO100 露出1/5秒
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●皆既日食終了時のダイヤモンドリング 11:12:30 ISO100 露出1/5秒
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●皆既日食終了時のダイヤモンドリング 11:12:31 ISO100 露出1/5秒
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三脚は私が使用していた2台しかもってきていなかった。奥さんは三脚がないので、雪の上にカメラの置く場所を作り、FinePix S1を置いて皆既日食のところをオートで動画撮影していた。

●雪の上に置いたFinePix S1
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↑ FinePix S1

皆既日食が始まったあと、途中でズームで大きくしている。三脚なし、コンデジのオート撮影でこれだけの動画が撮れるのは驚きである。やはりFinePix S1恐るべし!

●FinePix S1による皆既日食動画(奥さん撮影)

皆既日食フィルターと自宅へ来た黄・緋レンジャクとベニヒワ [日食]

2015年3月20日に起きる皆既日食ツアーで、ノルウェー領スピッツベルゲン島バレンツブルグに行く。皆既日食の撮影にはProminar 500mm F5.6 FL+EOS 7D、連続食分撮影にはSigma 20mm EXDG+EOS 5D MarkIIIを用いる。架台はそれぞれManfrotto ビデオ雲台504HD+GITZO 3型3段三脚GT3532LSV、Manfrotto ビデオ雲台MVH500AH+Manfrotto 4段三脚MT190CXPRO4を持参する。

皆既日食前後の撮影にはNDフィルターなどの1/10000〜1/100000減光フィルターが必要である。Prominarの口径95mmに合う日食フィルターは、現在発売されていない(95mm用ステップダウンリングも入手不能)。このため、2000円で入手できるアストロソーラーフィルターを購入して、アダプター部分は自作することにした。

●Prominar用日食フィルターの作成
1. 工作用紙を3cm幅で切り、2. Prominarの先端に巻きテープ止める
3. 両面テープを着ける。
4. アストロソーラーフィルターを適切な大きさに切る。表面にセロファンが付着しているので除去する。
5. アストロソーラーフィルター全周を両面テープ上に着ける。
6. アストロソーラーフィルターの上に両面テープを着ける。
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7. 工作用紙を3cm幅で切り(1.と同じくらいの長さ)、その上から巻く。
8. 両面テープを貼る。銀色の工作用紙を4cm幅で切り、その上に巻く(完成)。
9. 自作日食フィルターを着ける。
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●日食フィルターを外す。皆既日食時は簡単に外すことができる。
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●太陽(2015/03/14 15:25 Prominar 500mm F5.6 FL, ISO 320, 露出1/2000")
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●連続食分撮影用の日食フィルター
1. ケンコー テクニカルフォルダーII (大)とケンコー テクニカルペーパーマウント (大:10x10cm)
テクニカルフォルダーII (大)はSigma 20mm EXDGの口径82mmにねじ込んで装着できる。
2. テクニカルペーパーマウントにアストロソーラーフィルターを接着させる。
3. 半分の所で折り曲げて貼り付けて完成。
4. 完成したフィルターをテクニカルフォルダーII (大)にテープで止める。
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●テクニカルフォルダーIIを装着する
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●留め金を回して日食フィルターを外す:皆既日食時は簡単に外すことができる。
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●連続食分撮影の練習(2015/03/07 9:41〜11:22 EOS 5D MarkIII+Sigma 20mm EXDG リモートコントローラーTC-80N3で2分30秒ごとに撮影 F9.0, ISO320, 露出1/1000")
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※途切れているところは雲がかかっていた。

●持参する自作日食フィルター:Prominar用、双眼鏡用、単眼鏡用)
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最近、自宅周辺にキレンジャク、ベニヒワ、ウソがやって来て、路面に降りてしきりに採餌している。3月13日(金)いつものキレンジャクの他、ヒレンジャクもやって来た。これらの状況を奥さんがFinePix S1で撮影していた。

●キレンジャク(FinePix S1:奥さん撮影、すべてノートリミング、以下同じ)
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●ヒレンジャク
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●ベニヒワ
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●ベニヒワ♂
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●ベニヒワ♀
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3月15日(日)には、自宅バードテーブルにもベニヒワ♀がやって来た。
●自宅バードテーブルのベニヒワ♀(FinePix S1)
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グリーン島ツアーとケアンズ皆既日食 [日食]

11月14日(水)の皆既日食観察に世界から6万人、日本から4000人がオーストラリア・ケアンズに集まった。日本テレビの中継や新聞報道により、ケアンズに行ったヒトはみんな皆既日食が見られたとの印象をもった方も多いようだ。しかし、太陽高度が低い日食のため、雲の影響で場所によっては皆既日食がみられなかったり、一部しかみられなかった地域も少なくなかったようだ。

下にGoogle Earthによるケアンズ周辺の地図を示す。私たちの参加したツアーでの日食観察地は、キュランダ高原の矢印に示すアマルー(Amaroo)、またはグレートバリアリーフ洋上のポンツーン(浮島)を選択できた。私と奥さんはアマルーを選択した。完全な快晴だったのは、かなり内陸に入ったマリーバや洋上のポンツーン(浮島)と思われる。アマルーを含めて、海岸線に近い場所では雲の位置により明暗が分かれたようだ。アマルーでは2分間の皆既日食のうち30秒〜40秒を観察することができた。ダイヤモンドリングはみられなかったが、皆既日食とコロナをみられただけで大収穫だった。ケアンズのエスプラネードでは雲のため皆既日食はみられなかったが、ホロウェイズ・ビーチやスミスフィールドのジェームズ・クック大学構内では第2接触を過ぎた後から全経過がみられたようだ。
●ケアンズ周辺と観測地アマルー(矢印)
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今回のツアーでは、皆既日食の他にグリーン島ツアー、植物園・センテナリーレイクでの探鳥、キュランダ観光とバードワールド、およびエスプラネードやケアンズ市内での探鳥をしてきたので、何回かに分けて書いてみたい。第1弾はグリーン島ツアーとアマルーでの皆既日食とした。

11月12日(月)21:15成田空港発、11月13日(火)5:50ケアンズ着(現地時間;以下すべて現地時間)。10:00グレートバリアリーフのグリーン島ディスカバリーツアーに出発した。グリーン島でヘリコプターに乗った。一回のフライトで3人のグループを2組ずつ6人で乗り込む。中国人のツアーガイドの押しが強く、私たち3人は予定より2回遅れになった。悪いと思ったのか、ディレクターの方が助手席に私を乗せてあげるという。足下までガラスのため迫力あるグレートバリアリーフの光景を見ることができた\(^ ^)/
●ヘリコプターの10分間フライト
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●グレートバリアリーフとグリーン島
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グリーン島沿岸にクロサギがいた。
●クロサギ(Eastern Reef Egret)
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ヘリコプターが遅れたため、次の予定のグラスボトムボートは出港してしまったが、空いていた船に3人だけで乗せてくれた。
●出港してしまったグラスボトムボート
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よく見ると、すべての浮きにアジサシが乗っている。みごとに浮き1個に1羽づつ。ハシブトアジサシ(Gull-Billed Tern)の非繁殖羽と思うが違うかもしれない。分かる方はご指摘ください(註1) ^ ^!!!
ハシブトアジサシ非繁殖羽(Gull-Billed Tern)コアジサシとセグロアジサシ(註2)
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●コアジサシ非繁殖羽(Little Tern)(註2)
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グラスボトムボートは海底の珊瑚礁や魚を観察するものだが、ついてくるギンカモメが気になる。
●ギンカモメ(Silver Gull)
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洋上の鉄塔にミサゴが巣を作っていた。ボートが寄っていってもぜんぜん逃げない。
●ミサゴ(Eastern Osprey)
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グリーン島内やレストラン内の地面にたくさんのナンヨウクイナが走り回っていた。
●ナンヨウクイナ(Buff-banded Rail)
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グリーン島内の木にはサメイロミツスイハイムネメジロがみられた。
●ハイムネメジロ(Silvereye)
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11月13日(火)18:30より星ナビの大熊正美社長によるセミナーが開かれた。11月14日(水)1:30ヒルトンホテル出発、3:00ごろアルマーに到着した。到着時かなりの部分が晴れていた。第1から第4までの観測場所が設置され、各自1個の椅子が与えられていた。私たちは第2サイトで、私は東南東側先端部に場所をとった。ただちに機材の準備を始めた。到着時かなり晴れており、大小のマゼラン雲も綺麗に見えていた。機材準備が終わる頃曇ってしまった(はじめに撮っておけば良かった .> <...)。
●アマルー観測地の参加者たち(11月14日4:37)
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●アマルー観測地の私:右前方(11月14日4:37)
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地平線上には厚い雲があり、ときどき雨も降り出してきた。5:44の第1接触後も太陽は完全に雲の中だった。EOS X3による連続食分撮影は諦めた。とうとう皆既日食開始(6:38:24)の2分前となった6:36:11奇跡的に三日月状の太陽が雲間から顔をだした。歓声が沸く。その後また厚い雲の中に入っていったため、残念ながら第2接触時(6:38:24)のダイヤモンドリングは見えなかった。空は急速に暗くなったが、太陽は厚い雲の向こうにいた。6:39:06本当に奇跡的に雲の下から皆既日食のコロナが見えてきた。生まれて初めて見る皆既日食だ。赤い点状のプロミネンスも見える。
●部分食(6:36:11、637:48、6:37:59)、皆既日食(6:39:06)
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皆既日食によるコロナと赤い点状のプロミネンスは6:39:40ごろまで観察された。しかし第3接触の6:40:26には雲に隠れていたためやはりダイヤモンドリングは見えなかった。6:50ごろ三日月状の太陽が見え始めた。
●皆既日食(6:39:11、6:39:17、6:39:29)、部分食(6:50:32)
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奥さんにCOOL PIX P90で動画を撮ってもらっていた。アマルーでの皆既日食はこんな雰囲気だった。
●アマルーでの皆既日食(動画:奥さん撮影)

註1:「ケアンズ」と検索して来た者ですが、という方から「あいにく写っているアジサシはハシブトアジサシではない」というコメントをいただきました。しかし、その後の検索でもハシブトアジサシの夏羽と冬羽の移行期の個体に見えるため、表題を●ハシブトアジサシ(Gull-Billed Tern)非繁殖羽 に戻しました。

註2:オーストラリア在住のkudoさまより写真はコアジサシ(非繁殖)であるとのコメントをいただきました。また、浮きに乗っているアジサシのうち、奥のほうはセグロアジサシとのことでした。記事をそのように訂正しました。ありがとうございました(2014/01/10)