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ゴールデンウィーク2017−天文編− [天文]

2017年のゴールデンウィークは自宅で過ごし、探鳥と天体写真を撮っていた。この期間、天体関係では5月3日月面X、5月6日にピークとなるみずがめ座η流星群があり、ジョンソン彗星、タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星、パンスターズ彗星がいずれも7等級でくらいで見えるはずだ。

【月面】
ゴールデンウィーク中おおむね晴れていたのと、日中曇っても夜晴れたりしたため、ほぼ毎日月面撮影できた。いずれもEOS 5DIII + Prominar 850mm, F9.6 + Vixen AP-DM赤道儀を自宅バルコニーにセットして撮影した。PhotoShop CS5でトーンカーブ調整、アンシャープマスク、トリミングを行った。

●月齢4.0 2017/4/30 21:10(ISO3200, 1/200秒)
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●月齢6.0 2017/5/2 21:16(ISO 640, 1/200秒)
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5月3日19時過ぎ月面Xが見えるとの予報だった。20時過ぎに月齢7の半月を撮影すると、月面Xは良く分からなかった。拡大してみると、X形は分かったが上半分が暗かった(矢印)。もう少し待つとX形が明るく見えてくると思われたので、22時30分から再度撮影してみた。今度はX形が明るく見えた。予報の時刻が少し早すぎたようだ。

●月齢7.0 2017/5/3 20:29(ISO400, 1/200秒)
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●暗い月面X(矢印)20:29
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●明るくなった月面X(矢印)22:43 2017/5/3 22:43(ISO800, 1/160秒)
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●月齢8.0 2017/5/4 21:48( ISO640, 1/320秒)
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●月齢9.0 2017/5/5 23:38(ISO400, 1/200秒)
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【彗星】

5月2日深夜(5月3日夜半)月没を待って、美瑛の皆空窯付近に出かけた。ジョンソン彗星(C/2015 V2)とタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)の撮影が目的だった。明け方にはパンスターズ彗星(C/2015 ER61)も見えるはずだった。しかし東側に丘があったため、明け方ぎりぎり地平線上に出てくるパンスターズ彗星は見られなかった。

撮影機材はEOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0 + Vixen AP-DM赤道儀である。Prominar望遠レンズにはファインダー取り付け部がないため、K-ASTECの鏡筒バンド+アルカスイス互換アダプターを介して7x50mmファインダーを取り付けた。両彗星とも7等級なので、眼視導入にはファインダーが必須である。JpegとRAWで撮影したが、提示した写真はjpeg画像をNik CollectionのColor Efex Pro4でディテール強調、Dfine 2処理後、PhotoShop CS5でトーンカーブ調整、トリミングした。

●撮影機材(iPhone 7 plus)
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●ジョンソン彗星 2017/5/3 1:44(ISO6400, 90秒)
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●タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星 2017/5/3 2:17(ISO5000, 60秒)
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【流星】

みずがめ座η流星群は5月6日がピークであるが、だらだらと弱いピークがつづくようだ。5月3日彗星撮影中に自動で固定撮影してみた。2017/5/3 1:09〜2:31の1時間22分間に5個の流星が写っていた。これらの流星はみずがめ座η流星群としては輻射点が異なるようだ。いずれも短い流星であり、みずがめ座η流星群の特徴とされる長い流星ではなかった。散在性流星がたまたま流星群のように見えただけなのかも知れない。

撮影機材はEOS 6D + Sigma 15mm F2.8 EXDG Diagonal Fisheye, ISO 3200, 露出30秒で固定撮影した。Jpeg画像をNik CollectionのColor Efex Pro4でディテール強調、Dfine 2処理後、PhotoShop CS5でトーンカーブ調整を行なった。

●流星① 2017/5/3 1:54
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●流星② 2017/5/3 2:11
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●流星③ 2017/5/3 2:12
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●流星④ 2017/5/3 2:14
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●流星⑤ 2017/5/3 2:26
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みずがめ座η流星群のピークである5月6日にも、月没を待って美瑛に出かけた。当方ビールを飲んでしまったため、奥さんに運転を頼んだ。はじめに望岳台に行ったが、残雪のため駐車場しか観察場所がなかった。駐車場の街灯が明るくて撮影場所としては良くなかった。結局、前回と同じ皆空窯付近に戻った。ここには広い駐車場があり、しかも街灯はないので観測場所としてはこちらの方が良かった。

撮影開始時刻が遅くなり、さらに薄明開始ごろ薄雲が広がってきたからあまり時間がなかった。2017/5/6 2:09〜2:45の36分間に流星は1個だけ写っていた。今回も輻射点はみずがめ座η流星群とは異なるようだった。

●流星 2017/5/6 2:23(EOS 6D + Sigma 15mm F2.8 EXDG Diagonal Fisheye, ISO 3200, 露出20秒で固定撮影)
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【2017年8月21日アメリカ皆既日食ツアー情報】

【FileMaker Pro 12〜15用サンプルファイル公開】



彗星とアルデバラン食とクマゲラと [天文]

旭川もやっと晴れの日が続くようになってきた。月や彗星、および久しぶりにクマゲラを撮ったので日記風にまとめてみた。

【3月31日(金)】
夜、自宅のバルコニーで三日月を撮影した。その後、カムイミンダラさんが星景写真を撮っているという美瑛の模範牧場を探しに行ってきた。皆空窯のところから入るとのことだった。だが結局撮影場所が分からず、皆空窯付近の道路で撮影することにした。星景写真を撮るつもりだったから広角レンズしかもってきていなかった。景色の方があまり良くないので、方針を変えて彗星を撮ってみる。タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星とLovejoy彗星が比較的明るくなっているらしい。後者は明け方でないと見えないので前者のいる北斗七星付近を撮影した。さすがに広角レンズではやっと写る程度だった。

●月齢3.3 2017.3.31 19:01(EOS 5DIII + Prominar 850mm, F9.6, ISO640, 1/160秒)
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●タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星 2017.3.31 22:11(EOS 5DIII + SAMYANG 20mm ED AS UMC, F2.8, ISO5000, 60秒)
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●同上(トリミング)
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【4月1日(土)】
快晴。自宅横の東部中央公園内には雪が残っているが、道路の雪はほぼ消失した。数日前からカワラヒワがやって来て、東部中央公園や住宅街で一生懸命囀っている。

●残雪の東部中央公園(iPhone 7 Plus)
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●カワラヒワ(FinePix S1)
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今週の土曜日は完全休日だった。奥さんと探鳥に出かけた。コゲラとシジュウカラに出遭った。こんなもんかなと思って歩いていると、すぐ近くの地面からバサバサっと飛び立つ黒い影。クマゲラだった。飛び立つまで気づかなかった。

気にかかっていた美瑛の模範牧場、昼なら分かると思い、この日の午後行ってきた。分かった!今夜晴れたら行ってみよう。

●コゲラ♂(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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●クマゲラ♂(同)
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この日の夜、おうし座のアルデバランが月に隠されるアルデバラン食が見られた。午後6時ころから自宅バルコニーで待機。月への潜入まで撮影した後、月からの出現を待っていると急速に曇ってしまった。アルデバランの出現は見られなかったが、しばらくすると雲間が広がりまた見えてきたので再開した。

●アルデバラン食:潜入直前 2017.4.1 18:43:58(EOS 5DIII + Prominar 850mm, F9.6, ISO640)
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左:露出1/60秒 右:露出0.8秒

●アルデバラン食:経時変化 露出1/60秒
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●アルデバラン食:経時変化 露出0.2〜0.8秒
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潜入まで:2017.4.1 18:24から18:44まで5分ごと
出現から:2017.4.1 20:02から20:22まで5分ごと

【4月2日(日)】
アルデバラン食の途中から雲が広がったが、深夜になって完全な快晴になった。奥さん運転で美瑛の模範牧場に向かった。ところが現地に着くと全天曇り。諦めて帰ってくると、皆空窯付近では、今度はほぼ晴れてきた。結局前回写真を撮った道路で撮影することにする。

タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星は、標準ズームレンズの固定撮影では、やはりやっと写る程度だった。3月31日の写真と構図を合わせて比較してみると、この28時間でかなり動いているのが分かる。

●タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星 2017.4.2 2:02(EOS 6D + EF 24-70mm; 37mm, F4.0, IS USM, ISO5000, 30秒 固定撮影)
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●タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星の動き
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左:2017.3.31 22:11 右:2017.4.2 2:02
今回は350mm望遠とVixen AP赤道儀を持ってきた。彗星導入に苦労したがどうにか撮影できた。

●撮影機材:Prominar 350mm, F4.0 + Vixen AP赤道儀(iPhone 7 Plus)
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●タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星 2017.4.2 1:45(EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO6400, 60秒)
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4月2日(日)午前中、またクマゲラに逢えないか行ってみた。ゴジュウカラとキクイタダキを見た。キクイタダキは遠すぎて撮影出来なかった。しばらく粘ったがクマゲラには逢えなかった。

●ゴジュウカラ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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【4月4日(火)】
月曜日は曇ったが火曜日はまたほぼ快晴。ただモヤがかかったような透明度の悪い状態なので月面撮影のみ、星野写真は諦めた。

●月齢7.4 2017.4.4 22:17(EOS 5DIII + Prominar 850mm, F9.6, ISO640, 1/320秒)
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【4月5日(水)】
水曜日は風が強くユラユラしていてシーイング良くない上に、もやがかかったような空だった。
●月齢8.4 2017.4.5 22:22(EOS 5DIII + Prominar 850mm, F9.6, ISO640, 露出1/250秒)
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タウシュベツ橋星景写真の準備とTC-80N3偽造品について [天文]

タウシュベツ橋を背景とした星景写真撮影会に参加しませんか。スピッツベルゲン島での皆既日食で知り合った女医さんから連絡があった。ちょうど今年度は1週間の夏休みをとっていなかったから、撮影会に合わせて少し休みをとって参加することにした。参加者4名+ガイド1名の5名となった。

これまで広角レンズとしてSigma 15mm F2.8 EXDG diagonal fisheyeとSigma 20mm F1.8 EXDGを使ってきた。Sigma 20mm F1.8 EXDGは周辺のコマ収差と周辺減光が気になってF2.8〜F3.2で使用することが多かったから、今回の撮影会に合わせてこの広角レンズを更新することにした。

天文ガイド2016年12月号に「大口径単焦点MFレンズSAMYANGの魅力」という記事があり、注目の新製品として20mm F1.8 ED AS UMCとPREMIUM MF 14mm F2.4が紹介されていた。8K映像に対応する高解像度の後者のレンズが魅力的だったが、まだ日本では販売されていない。前者は発売開始されたばかりで入手可能だった。

記事によると、SAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMCは94.8°の画角をもち、歪曲収差もほどよく調整され、77mmフィルターをフロント装着できるとのことだった。手持ちのPRO SOFTON Aフィルターが使用できる。天文用として使用するのでマニュアルフォーカスのみでも良い。生憎このレンズが届いてから天気が悪く、試し撮りができていない。タウシュベツ橋星景写真が初めての撮影となる。

●Sigma 15mm F2.8 EXDG diagonal fisheye(左)とSAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMC(右)
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SAMYANG 20mm F1.8の方にはPRO SOFTON Aがフロント装着されている

タウシュベツ橋撮影会では、スノーシューをはいて1時間くらい歩いて撮影地に着く予定である。ということは、撮影機材はできるだけ軽くしてリュックで背負っていくことにする。三脚はリュックに入るSLIKの4段三脚にして、カメラ2台を乗せるようにした。レンズヒーターのバッテリーは断熱用に作成した袋に入れる。

●タウシュベツ橋撮影会で使う撮影システム
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リモートコントローラー TC-80N3が2台必要となる。TC-80N3は1台は以前から使用していたもの、2台目は2016年8月にAmazon経由でRovin Icから購入したものである。

TC-803N3はとても優秀なコントローラーで長く愛用している。この1台目は誤って車で踏みつけてしまったことがあり、表面に傷が出来た。それでも正常に動作し続けている。問題は2台目である。買ったばかりの時から液晶が見にくい、寒いと液晶が見えなくなる、さらに寒いとケーブルがすごく硬くなる、そしてそのうち動作しなくなるなど、安物のような感じだった。1台目はカナダ・ホワイトホースの厳寒環境でも問題なく動作していた。

それでも使い始めの時には使えるのと、外箱もマニュアルも製品外観も純正品とまったく同じに見えたのと、1台目だけ使う機会が多かったことからあまり問題視しなかった。ただCanon製品としては随分品質を落として作ったんだなと思っていた。とはいうものの、とても使いづらいため、もう1本購入するため調べていたところ、純正品そっくりの偽造品が出回っていることが分かった(遅い!)。価格.comに偽造品との鑑別点があった。その結果、2台目のTC-803N3は完璧な模造品であることが判明した。偽造品の特徴をすべてもっていたのである。決定的なのは、裏面に製造番号がないことであった。

●TC-80N3コントローラー:純正品(A)と模造品(B)との比較
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模造品(B)には、純正品(A)に比べて次の特徴がある。
・おもて面(写真左)では、液晶の文字表示部分が狭く、回りの黒い部分が広い。
・うら面(写真右)では、ケーブルの着く部分の丸みが弱い。下方に製造番号がない。
・側面(写真下)ではケーブル付着部分へ向かって薄くなる傾斜が強い。


もう一つ、機材購入に関する問題が起こった。Amazonのサイトをみていて、中古のEOS 1D Mark IVが定価の1/5くらいの値段で販売されていたため思わずポチってしまった。2月11日(土)〜2月12日(日)キトウシ森林公園と東部中央公園で試し撮りを行った。EF400mm F2.8L USMまたはEF400mm F5.6L USMいずれを用いても駄目だった。ファインダーではフォーカスが合っていても、実際の写真ではほとんどがややボケていた。僅かにフォーカスが合った写真でも、細部の解像度が悪く野鳥の羽毛がベタッとした感じにしか写らない。FinePix S1の写真の方がむしろ綺麗で羽毛も解像できていた。

●EF400mm F2.8L USMとEOS 1D Mark IV
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●ツグミ(EOS 1D Mark IV + EF400mm F2.8L USM)
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●ウソ(EOS 1D Mark IV + EF400mm F2.8L USM)
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●シジュウカラ(EOS 1D Mark IV + EF400mm F5.6L USM)
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これらの写真ではフォーカスは合っているが、羽毛が解像できていない。

●ツグミ(FinePix S1;奥さん撮影)
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●シメ(FinePix S1;奥さん撮影)
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FinePix S1による写真はノートリミングで、羽毛もきちんと解像できている。

今回購入した中古のEOS 1D Mark IVでは実用的な写真を撮ることはできないと判断し、返品処理を開始することにした。

自宅に帰ると、自宅のアンテナにハイタカが停まっていた。

●自宅のアンテナのハイタカ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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雪のミソサザイ・アカゲラ・シマエナガとスーパームーン [天文]

旭川は雪の日が続いている。このまま根雪になるのかもしれない。11月12日(土)午前の内視鏡の仕事を終えて、昼食後札幌に向かった。札幌わくわくホリデーホールで開かれるザ・ニュースペーパー公演を観るためだ。旭川公演には毎回出席している。今回は旭川公演がなかったから札幌まで出向いた。札幌は快晴だった。旭川に帰ると街全体がモヤの中にあった。が、雲越しに月が見えた。天気予報では今後曇りになっていて、11月14日の68年ぶりのスーパームーンは見られないと思われた。だから、モヤ+雲越しに見えた月を撮影しておいた(下に掲載)。

【野鳥】
翌11月13日(日)気温が上がって、みぞれ〜雨になった。所用が重なって探鳥できない週が多かったので、天候不良ながら、忠別湖近傍〜キトウシ森林公園の探鳥コースを回った。忠別湖近くの小川まで雪の小径を歩いた。小川で久しぶりのミソサザイと出遭った。

●雪のミソサザイ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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キトウシ森林公園では、ときどき雨に打たれながら、アカゲラとシマエナガに遭遇した。

●アカゲラ(同)
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●シマエナガ(同)
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【スーパームーン関連】
11月12日(土)夜、自宅バルコニーの雪かきをして月齢12.9の月を撮った。モヤ+雲越しだったので、ISO1600で撮影した。以下、撮影機材はすべてVixen AP-DM赤道儀+Prominar 850mm, F9.6 + EOS 5DIIIである。
11月13日(日)スーパームーン前日。夜中になって雲間に月が見えてきた。雲のないところで月齢13.9の月を撮影できた。雲の動きが早く、シーイングは悪かった。

●月齢12.9 2016.11.12 22:50(ISO1600, 1/100秒)
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●スーパームーン前日:月齢13.9 2016.11.13 23:26(ISO400, 1/400秒)
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月がほぼ最小に見えた今年の4月に撮影し月面写真と比較してみた。月齢がほぼ同じだから、見かけの大きさの違いが分かりやすい。

●月の見かけの大きさの違い
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 左:月齢14.1 2016.04.21 22:10(ISO400, 1/160秒)
 右:月齢13.9 2016.11.13 23:26(ISO400, 1/400秒)

11月14日(月)天気予報通り、朝は晴れていたが昼から雲ってきた。月の出ころは厚い雲に覆われていた。夜20時過ぎから薄雲が混じるようになり、満月が見え隠れするようになった。完全に晴れることはなかったし、雲の流れが激しく、シーイングは不良だったが、薄雲越しながら68年ぶりのスーパームーンを撮影することができた。

●スーパームーン:月齢14.8 2016.11.14 21:04(ISO800, 1/320秒)
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スーパームーンまでの3日間の月面写真を並べてみた。11月12日の月に比べて11月13日は大きくなっていた。11月14日の月は11月13日とほぼ同じ大きさに写った。

●スーパームーンまでの月の見かけの大きさ
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 左:月齢12.9 2016.11.12 22:50(ISO1600, 1/100秒)
 中:月齢13.9 2016.11.13 23:26(ISO400, 1/400秒)
 右:月齢14.8 2016.11.14 21:04(ISO800, 1/320秒)

【スーパームーン:その後】追記2016.11.18
11月16日(水)午前2:30頃からおうし座のアルデバラン食だったが、見えるレベルの問題でなく大雪になってしまった。深夜11月17日(木)になる頃晴れてきた。

●月齢16.9 2016.11.17 00:06(EOS 5DIII + Prominar 850mm, F9.6, ISO400, 1/200秒)
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スーパームーン撮影から2日と3時間たって、少し小さくなった。

●スーパームーン後の月の見かけの大きさ
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左:月齢14.8 2016.11.14 21:04(ISO800, 1/320秒)
右:月齢16.9 2016.11.17 00:06(ISO400, 1/200秒)


無料画像処理プラグインNik Collectionの効果 [天文]

旭川はほとんど晴れない上に急に寒くなり雪の日が続いている。探鳥も夜空の撮影もできなかったから、しばらくブログ更新不能状態だった。日本消化器関連学会週間JDDW2016に出席のため11月2日(水)神戸に向かった。

出発日朝、ポメラニアンのリクとボンを連れて東部中央公園を散歩した。例年より早い積雪のためか、数日前からツグミが東部中央公園にきていた。ペットホテルもやっている動物病院にリクとボンをあずけてから、旭川空港に行き、羽田経由で関空へ、そしてリムジンバスで神戸三宮に到達した。天候はずっと曇りだったが、関空に近づくにつれ晴れてきた。大阪〜神戸は快晴だった。

●東部中央公園:2016/11/02朝
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●公園のツグミ(FinePix S1)
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●羽田上空と関空手前の上空(iPhone 6 plus)
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JAL機内で、読んでいなかった天文ガイド11月号を眺めていた。PhotoShopの画像処理用プラグイン Nik Collectionの紹介記事があった。2016/3月から無料でダウンロードできるようになった。操作も簡単なようだ。記事を参考に、MacBookに保存してあった写真を宿泊先のホテルで画像処理してみた。

Google Nik Collectionを開き、右上にある「ダウンロード」からインストーラーを入手する(かなり時間がかかる)。インストーラーを起動するとプラグインの使用先が表示されてインストールが完了する。私の場合はPhotoShop CS5とPhotoShop CCに自動的にインストールされた。

PhotoShop CS5でjpegファイルを開き、フィルターメニュー→Nik Collection→各フィルターを選択するだけだ。天体写真で使えそうなフィルターはColor Efex Pro、Dfine、Sharpener Pro、Silver Efex Proで、Silver Efex Proは白黒のみなので前3者を使ってみた。

①Color Efex Pro:左側メニューの「ディテール強調」を選択してOKする。
②Dfine:そのままOKする。
③Sharpener Pro:RAW PresharpenerでそのままOKする。
レイヤー処理されるので一旦、レイヤーメニューから画像を結合する。
④トーンカーブ調整:最後にこのみにより少し調整する。

以下に元画像と上記の処理をした画像を示す。トーンカーブ調整だけでもある程度強調画像ができるが、Nik Collectionならほぼ自動でやってくれるのでとても楽だ。

●元画像:ペルセウス座流星群 2016/8/14(EOS 5DIII + Sigma 20mm EXDG, F2.8, ISO4000, 露出1分)
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●画像処理後
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●元画像:天の川 2016/8/7(EOS 5DIII+Sigma 20mm 1:1.8 EXDG, ISO1600, F3.2, 露出120")
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●画像処理後
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●元画像:マイルドセブンの丘と天の川 2016/8/28(EOS 6D + Sigma 15mm EXDG Fisheye, F2.8, ISO2500, 露出60")
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●画像処理後
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●元画像:マイルドセブンの丘と天の川 2016/9/26(EOS 6D + Sigma 15mm F2.8 EXDG DIAGONAL FISHEYE, ISO2000, 30秒)
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●画像処理後
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これらの他、すでにStellaImage7でコンポジットしPhotoShop CS5でトーンカーブ調整した画像についてNik Collection処理してみたが、さすがにあまり変わらなかった。

●元画像:アンドロメダ大星雲M31 2016/7/13(EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO3200, 露出30分・3分 x 10枚)
M31_20160713-t-row.jpg
●画像処理後
M31_20160713-t-nik.jpg

就実の丘で撮った天の川と星雲・星団;3日間通う [天文]

なかなか晴れなくて、晴れても雲量が多かったり、月明かりが強かったり、あるいは薄雲がかかったような空が続いていたから、星の写真を撮ることができなかった。そんな中、2016/6/28(火)〜2016/6/30(木)の3日間、終に快晴の空を迎えた。月も夜半過ぎに昇る位置にいたので、月明かりの影響のない絶好の星日よりとなった。夕食のビールはノンアルコールにして、CRVに機材を積み、毎晩、西神楽町の就実の丘に通った。

【6月28日(火)】
久しぶりなので機材の準備に手間取り、午後10時頃出発した。出発時快晴だった。旭川空港付近で車を停めて空を見上げると、雲が空の半分以上を占めていた。ウッソ〜。就実の丘まで足を伸ばすことにした。現地に着くと、星を見に来ているヒト達が数人いた。やった、雲はなくなってきた。

●撮影機材 Vixen AP-DM赤道儀、Prominar 350mm, F4.0、9x50mm Finder, EF 24-70mm f/4L IS USM, EOS 5DIII
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就実の丘は北方向に旭川の街明かり、南西方向に美瑛の街明かりがある。それ以外の空は十分に暗い。

●天の川:わし座〜いて座(2016/6/28 23:09 EOS 5DIII + EF 24mm f/4L IS USM, ISO3200, 2分)
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●天の川:夏の大三角形(2016/6/28 23:15 EOS 5DIII + EF 24mm f/4L IS USM, ISO3200, 2分)
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●三裂星雲M20(上)と干潟星雲M8(下)(2016/6/28 23:32 EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO3200, 露出3分)
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●ヘラクレス座球状星団M13(2016/6/28 23:50 EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO5000, 露出2分)
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【6月29日(水)】
前日、アンドロメダ大星雲M31の高度が低く、月が昇る直前で背景が明るかったのでうまく撮れなかった。この日はリベンジのM31狙いだった。現地について撮影準備していると、夜空を見に来た若い3人の女性から、どんな写真が撮れるのか質問を受けた。昨日撮った写真をEOSの液晶画面で見せてあげると、やばい!凄い!綺麗!などの反応。旭川にも宙ガールがいるんだなとプチ感動。懐中電灯の光を利用して、めぼしい星座と星の名前を解説してあげるとたいへん喜ばれた。星見案内人の仕事も出来そうだな、そんな気がした。

●天の川:夏の大三角形(2016/6/29 23:21 EOS 5DIII + EF 24mm f/4L IS USM, ISO3200, 2分)
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今回は目的のM31の撮影条件は良かった。ISO3200で露出2分づつ6枚撮影したRAW画像をStellaImageでコンポジットして総露出12分、PhotoShopCS5でコントラスト調整した。

●アンドロメダ大星雲M31(2016/6/29 23:57 EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO3200, 総露出12分)
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●アンドロメダ大星雲M31(上の画像をPhotoShopCS5で回転、トリミング)
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【6月30日(木)】
この日もM31狙いで就実の丘へ。午後11時ごろ現地に着いた。この日は誰も来ていなかった。M31近くに雲があり、さらに西側から雲がでてきたので数枚撮影して終了にした。さらにガイド不良もあり、画像の良好だった2枚をコンポシットしてみた。

●アンドロメダ大星雲M31(2016/6/30 23:39 EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO3200, 総露出4分)
M31_20160630-2.jpg
●アンドロメダ大星雲M31(上の画像をPhotoShopCS5でトリミング)
M31_20160630TM.jpg


カタリナ彗星とギンザンマシコとキレンジャク [天文]

冬期の旭川は晴れの日がとても少ない。天気予報では年末は12月23日が唯一の晴れだった。カタリナ彗星を見る最後のチャンスだ。12月23日午前4時、旭川空港付近へ向けて出発。スカイメモSをセットした。発表では-16℃だったが車の気温計は-19℃になっていた。

●スカイメモSとProminar 350mm
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カタリナ彗星は思ったより暗くて、双眼鏡でもやっと見える程度だった。Prominar 350mm、ISO12800, 30秒で尾がどうにか写った。

●カタリナ彗星と金星・火星・木星 2015/12/23 5:38(EOS 5DIII + Sigma EXDG20mm, F2.8, ISO1600, 15秒)
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●カタリナ彗星 2015/12/23 5:27(EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO12800, 30秒)
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帰宅後そのまま起きていた。朝、リクとボンを連れて忠別川堤防を散歩した。

●忠別川堤防とツインハープ橋(FinePix S1)
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↑リク 

午前中、最近少数のギンザンマシコがやって来る市内のナナカマドの木を見に行った。今日はギンザンマシコ♂2羽のみが来ていた。

●旭川市内のギンザンマシコ♂(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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●ヒヨドリ(FinePix S1:奥さん撮影)
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旭川市内を回ってみた。予定通り、キレンジャクの群れに遭遇した。

●アンテナの上のキレンジャク(FinePix S1:奥さん撮影)
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●ナナカマドとキレンジャク(FinePix S1:奥さん撮影)
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いつも野鳥の多い東川に向かった。途中、青空と雪原のコントラストが美しかった。

●大雪原と大雪山旭岳(FinePix S1)
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意外なことに、キトウシ森林公園や東川町内ではまったく野鳥に遭遇しなかった。旭川に戻り、11月に豊岡から神居に転居した「をん坐」で昼食のかしわせいろを摂った。

●「をん坐」かしわせいろ
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午後から曇ってきた。もう一度、ギンザンマシコを見に行った。まだ午前中と同じ♂2羽がいた。午前中より近くで撮影できた。

●もう一度ギンザンマシコ♂(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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夜も曇っていたが、夜半過ぎ晴れ間がでて満月手前の月が見えた。撮影時はうす雲がかかっていた。

●月齢12.3日 2015/12/24 1:52(EOS 7D + Prominar 850mm, F9.6, ISO400, 1/80秒)
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痒いところに手の届く「スカイメモS」解説 [天文]

ケンコー「スカイメモS」は人気のシステム型ポータブル赤道儀である(星ナビ2015年8月号p42-47)。名称的にはケンコーの「スカイメモシリーズ」の後継機ではあるが、実際には米国Sky-Watcher社のStar Adventurerをベースにした製品である(天文ガイド2015年4月号p98-103)。OEM関係は分からないが、欧米規格の太いネジ(ドイツネジ 3/8インチねじ)が使われているから、追加機材の購入には注意が必要である。日本製品で一般に使用されている1/4インチねじでは合わないことがあるためだ。スカイメモSの使用には、自由雲台と三脚が別個必要となる。

●「スカイメモS」下面:3/8インチめすねじ
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●スカイメモS用微動雲台
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スカイメモS取り付け部(上面おすねじ)も三脚取り付け部(下面めすねじ)も3/8インチ

●カーボンファイバー三脚の雲台取り付け部
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当方所有の三脚で調べてみると、SLIK(左)は1/4インチと3/8インチねじ兼用、マンフロット(中)とジッチオ(右)は3/8インチねじである。スカイメモS用微動雲台は、SLIKとマンフロットにはそのまま接続可能である。ジッチオ3型3段システマティック三脚は半球状のビデオ雲台で使用しているため、そのままでは接続できない。5〜10cmくらいの3/8インチねじが入手できればスカイメモS用微動雲台を取り付けることができそうだ[脚注1参照]。もちろんビデオ雲台でない場合は3/8インチねじでそのまま接続可能である。

SLIKの自由雲台について
上面のカメラ接続部はいずれも1/4インチおすねじである。下面は、SLIKの自由雲台「SLIK SBH-280」は3/8インチめすねじ(1/4変換ネジも付属)、「スリック バル: Variable Ball Joint Head」は1/4インチめすねじである。

●SLIK自由雲台 左:スリック バル、右:SLIK SBH-280
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●下面のネジ径 左:バル 1/4インチ、右:SBH-280 3/8インチ
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●SLIK SBH-280と付属のショートプレート
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SBH-280はショートプレートにそのまま接続できる。エツミ止ネジ大IIなどのネジ変換部品を使うとスリック バルのような1/4インチめすねじも接続可能である(記事最下段参照)。

●スカイメモSの組み立て
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(左)SLIK三脚に取り付け:モード選択ダイヤル側 (右)マンフロット三脚に取り付け、ショートプレート+自由雲台SBH-280を設置

●極軸の合わせ方 [脚注2参照]
①アリ溝プレートに明視野照明装置を取り付ける。
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②経度補正。観測地の経度が東経135゜(観測地の標準時刻の経度)から何度ずれているかを合わせる。極軸望遠鏡側の「指標線」と「日付目盛リング」側にある「経度差補正目盛」を合わせる。この写真は、観測地が東経142゜で、東側(E側)へ7゜で設定した。観測地が大きく変わらなければ、この設定は1回でよい。
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③日付と時刻を合わせる。クラッチノブを緩めて、アリミゾプレートが回るようにする。本体側の「時刻目盛」と外側の「日付目盛リング」を合わせる。「時刻目盛」は0時から10分ごとに目盛がある。「日付目盛リング」は30日ごとに長い目盛、10日ごとに中目盛、2日ごとに短い目盛となっている。月数は10日〜20日の中目盛の間に書かれている。たとえば、極軸設定日時が11月20日の23時なら写真のように合わせる(31日は設定されていないが、30日で設定しても問題ない)。
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④極軸望遠鏡内のスケールの6時の位置に北極星が来るようにスカイメモS用微動雲台の高度・左右つまみで合わせる。外側の円(2012年)、中間の円(2020年)、内側の円(2028年)なので、2015〜2016年なら、北極星の位置は6時の外側の円と中間の円の間となる。
polaris_set.jpg
設定が終了したら、クラッチノブを締め、「モード選択ダイヤル」を★にして電源オンにしておく。

●スカイメモSによる広角レンズ撮影例:おうし座北流星群(2015/11/13 1:35 EOS 5DIII + Sigma 20mm, F3.2, ISO6400, 30")
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●アリガタプレート+バランスウエイトによる望遠撮影
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a: 微動台座 & アリガタプレートと1kgバランスウエイト b: EOS 5DIII + Prominar 350mm (TX-07C)を取り付ける

●ホットシュー用ファインダー
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Prominarの欠点はファインダーを取り付ける台座がないことである。カメラのホットシューにファインダーをつけた。詳細はこちらを参照。

●スカイメモSによる望遠レンズ撮影例①:アンドロメダ座大星雲M31(2015/11/13 0:29 EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO6400, 90")
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●スカイメモSによる望遠レンズ撮影例①:オリオン座座大星雲M42(2015/11/13 0:15 EOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0, ISO6400, 60")
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●同:トリミング
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右下に流星

スカイメモSに付属する3/8→1/4めすねじ変換部品を使うと、日本製三脚の台座にスカイメモSを直接取り付けることができる。また、エツミ止ネジ大II(3/8→1/4おすねじ変換)を用いて、ショートプレートにスリック バル自由雲台を取り付けることができる。

●1/4インチねじによるスカイメモSの組み立て
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a: 左からショートプレート、エツミ止ネジ大II(3/8→1/4おすねじ変換)、スリック バル自由雲台 b: ショートプレートにスリック バル自由雲台を取り付ける c: スカイメモSに付属する3/8→1/4めすねじ変換部品 d: SLIK三脚の台座に、cの変換ねじを介してスカイメモSを直接取り付ける

脚注1:GITZOビデオアダプターへの接続について
スカイメモS用微動雲台をGITZOビデオアダプターに取り付けるには、3/8インチ長ネジとナット(150円)を購入して9cmくらいに切断して使用する。当ブログ2015-12-07記事「ミヤマカケスとアカゲラとおまけ」に接続方法を記載した。

脚注2:極軸望遠鏡の調整について
マニュアルには、最初にスカイメモSの回転軸と極軸望遠鏡の軸の調整を行なうように記載されている。しかし実際には3点のスケールパターン調整ネジを回すスパナが付属していない。私の経験では、スパナが付属していたとしても、この調整は非常に難しい。スケールも破損しやすいので、この調整はしないことをお勧めする。

オリオン座流星群とキトウシのツグミたち [天文]

【10月22日(木)】
夜、講習会の予定だった。が、久しぶりに晴れている。ここで講習会に出て出席点数を稼ぐか、月やオリオン座流星群を見に行くか、人生の中でどちらが大切か?天秤にかけた結果、当然後者でしょ。速攻、家に帰りバルコニーで月面撮影。

●月齢9.4 2015/10/22 19:54(EOS 7D + Prominar 500mm F5.6 ISO400 露出1/200")
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ハレー彗星を母彗星とするオリオン座流星群のピークが10月22日(木)。一般に夜半過ぎが見ごろだから、10月23日(金)にはなるが、まだ見られるはずだ。

【10月23日(金)】
午前2時少し前、観測場所の旭川空港周辺に向かった。いつもの観測場所は誰か占領してたから、その近くでスカイメモSを設置して撮影を開始した。肉眼的には明るい2個の流星を見るも撮影部位ではなかった。自宅に戻って写真をチェックすると、暗めのオリオン座流星群の輻射点に一致する流星が2個写っていた。小さい流星なのでトリミングして示す。

●オリオン座流星群① 2015/10/23 2:54 EOS 5DIII + Sigma EXDG20mm F3.2 ISO2500 露出60秒:画面中段左側
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●オリオン座流星群② 2015/10/23 3:10 EOS 5DIII + Sigma EXDG20mm F3.2 ISO2500 露出60秒:画面中段右端
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3:30頃まで粘っていると、金星、木星、火星の直列が見えてきた。

●3惑星集合 2015/10/23 3:24 EOS 5DIII + Sigma EXDG20mm F2.8 ISO1600 露出30秒:上から金星、木星、火星。右上は人工衛星
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この日の夜は雲が多かった。23時過ぎに空をみたら西の空低く月が見えていた。ブログでお世話になっている まっちゃん から月面撮影とホワイトバランスについてのコメントがあったので、ホワイトバランスを変えて撮ってみた。「AWB」は白黒っぽく写り、「太陽光」は見た感じに近い色で写るから、私はいつも「太陽光」で撮影している。

●ホワイトバランスの違いによる月面 2015/10/23 23:47〜23:51(EOS 7D + Prominar 500mm, F5.6 ISO500 露出1/200秒
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左:太陽光、右:AWB(オート)

【10月24日(土)】
曇りながら、そろそろ野鳥が増えてきたであろうキトウシ森林公園に向かった。私はEOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM、奥さんはFinePix S1を持って撮影を開始した。

●キトウシ森林公園入り口(FinePix S1)
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ツグミがそこら中に来ていた。

●たくさんのツグミたち(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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※この視野に7羽のツグミ

●ツグミ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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まあ、こんなところかな ^^; 奥さんも撮影していたので、帰って写真をチェックしたら私よりもたくさん撮ってた〜 ...> <...

●たくさんのツグミたち(FinePix S1)
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※この視野に13羽のツグミ

●ツグミ(FinePix S1)
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●シメ(FinePix S1)
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●ヤマゲラ(FinePix S1)
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午後、雨上がりに少しだけ日が差した。リクとボンの散歩中、虹が綺麗に見えていた。

●虹:東部中央公園 2015/10/24 15:26(iPhone 6 plus)
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【10月25日(日)】
日帰りで東京へ。当方の関連学会の専門医試験。久しぶりにマークシート形式の試験を受けてきた。100問100分のテスト、事前準備はしてきた。時間もてあますだろうから50分くらいで早めに退席して帰ってこよう ^^; と、思っていたら、予想外の問題だらけ。フルに時間使って大汗かいて帰ってきた。この手の問題は得意だと思っていたが、年齢には勝てないのかなぁ ...> <... この日、東京は快晴だった。旭川は朝から雪が降っていた。旭川空港には雪が積もっていた。

【10月26日(月)】
旭川厚生病院の連携の会に出席。懇親会終了後、空を見上げると雲の切れ目から満月近い月が綺麗に見えた。自宅に戻り、バルコニーで撮影。

●月齢13.5 2015/10/26 21:50(EOS 7D + Prominar 500mm F5.6 ISO320 露出1/200秒)
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惑星集合してツグミがやって来て苦行をこなして月をみる [天文]

夜明け前の東天に、金星、火星、木星、水星が集合している。惑星同士の最接近は火星と木星が10月18日(0.4゜)、金星と木星が10月26日(1゜)である。旭川は日中晴れても夜半〜明け方は曇ることが多くて、なかなか見ることが出来なかった。10月15日夜〜11月16日やっと晴れたので、午前3時15分旭川空港付近の観測地に向かった。現地に3:40ごろ着いた。東天に金星、木星、火星は見えていた。ポータブル赤道儀は使わず固定撮影にしたので、露出は短めの20秒とした。はじめに冬の星座をISO6400で撮った。水星は4:25ごろ昇ってきた。水星を含めた星野写真は薄明も始まっていたからISOを2000に落とした。

●金星と火星と木星と水星 2015/10/16 4:29(EOS 5DIII + Sigma EXDG20mm, F3.2 ISO2000 露出20")
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●図説
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Venus:金星、Mars:火星、Jupiter:木星、Mercury:水星。画面中央の三惑星より上側はしし座。

●冬の星座とヒアデス星団とプレアデス星団 2015/10/16 4:07(EOS 5DIII + Sigma EXDG20mm, F3.2 ISO6400 露出20")
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週末10月17日(土)〜10月18日(日)の2日間は「指導医のための教育ワークショップ」に参加することになっていた。国が認定するワークショップで16時間以上の規定があるため、最低限2日間の拘束となる。

ワークショップへ出発前、東部中央公園を散歩した。重い心のまま暗い公園を歩いていると、シメ、ツグミ、アトリに出遭った。ツグミとアトリは今季初見だった。

●東部中央公園:10月17日(土)朝
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●シメ(FinePix S1)
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●ツグミ(FinePix S1)
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●アトリ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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ワークショップは車で5分で着く旭川医大の講義棟で開催された。タイトなプログラムで30分の昼休みしかなかった。大学の出入り口は自動的に施錠されるので、まさに缶詰状態だった。急いで昼食の弁当を摂ったあと、ドアロックを解除できる職員カードを借りて外に出てみた。快晴!別に今は晴れてくれなくても良いんだけどなぁ。

●旭川医大の講義棟と研究棟(iPhone 6 plus)
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ワークショップ1日目終了後、外にでてみるとやはり快晴。自宅に直行し、沈みそうな月をギリギリで撮影した。

●月齢4.4 2015/10/17 18:35(EOS 7D + Prominar 500mm, F5.6 ISO1000 露出1/15")
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10月18日(日)ワークショップ2日目、気がつくと受講者の中で最年長だった(はやく気付けよ)。単に講義を聴くのでなく、ロールプレイ、討論、プレゼンテーションといった、どちらかというと私の不得意な内容だった。そういった教育を受けてきたであろう若い受講者たちは立派にこなしていた。たぶん、もっとも出来の悪い私だったが、なんとか修了証書をいただいた。私より若い講師の方々、たいへんありがとうございました m(_ _)m

●「指導医のための教育ワークショップ」修了証書:座布団フクロウも大喜び
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明け方の惑星集合が気になっていたが、翌10月19日明け方も曇っていて見られなかった。日が昇ってから晴れてきた。最近このパターンが多い。出勤前、東部中央公園でツグミを撮影。

●東部中央公園:10月19日(月)朝
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奥さんとリク↑

●ツグミ(FinePix S1)
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仕事から帰って、自宅バルコニーで月を撮影した。透明度は良いものの、シーイングは最悪で揺らめいていた。星ナビの記事を参考にして(2015/11 pp130-133)、PhotoShopでアンシャープマスクしてみた(初期設定のまま)。比較してみると少しシャープになっている。

●月齢6.4 2015/10/19 19:46(EOS 7D + Prominar 500mm, F5.6 ISO640 露出1/80")
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●同(アンシャープマスク)
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