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タウシュベツ橋星景写真の準備とTC-80N3偽造品について [天文]

タウシュベツ橋を背景とした星景写真撮影会に参加しませんか。スピッツベルゲン島での皆既日食で知り合った女医さんから連絡があった。ちょうど今年度は1週間の夏休みをとっていなかったから、撮影会に合わせて少し休みをとって参加することにした。参加者4名+ガイド1名の5名となった。

これまで広角レンズとしてSigma 15mm F2.8 EXDG diagonal fisheyeとSigma 20mm F1.8 EXDGを使ってきた。Sigma 20mm F1.8 EXDGは周辺のコマ収差と周辺減光が気になってF2.8〜F3.2で使用することが多かったから、今回の撮影会に合わせてこの広角レンズを更新することにした。

天文ガイド2016年12月号に「大口径単焦点MFレンズSAMYANGの魅力」という記事があり、注目の新製品として20mm F1.8 ED AS UMCとPREMIUM MF 14mm F2.4が紹介されていた。8K映像に対応する高解像度の後者のレンズが魅力的だったが、まだ日本では販売されていない。前者は発売開始されたばかりで入手可能だった。

記事によると、SAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMCは94.8°の画角をもち、歪曲収差もほどよく調整され、77mmフィルターをフロント装着できるとのことだった。手持ちのPRO SOFTON Aフィルターが使用できる。天文用として使用するのでマニュアルフォーカスのみでも良い。生憎このレンズが届いてから天気が悪く、試し撮りができていない。タウシュベツ橋星景写真が初めての撮影となる。

●Sigma 15mm F2.8 EXDG diagonal fisheye(左)とSAMYANG 20mm F1.8 ED AS UMC(右)
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SAMYANG 20mm F1.8の方にはPRO SOFTON Aがフロント装着されている

タウシュベツ橋撮影会では、スノーシューをはいて1時間くらい歩いて撮影地に着く予定である。ということは、撮影機材はできるだけ軽くしてリュックで背負っていくことにする。三脚はリュックに入るSLIKの4段三脚にして、カメラ2台を乗せるようにした。レンズヒーターのバッテリーは断熱用に作成した袋に入れる。

●タウシュベツ橋撮影会で使う撮影システム
IMG_3789-iP7.jpg

リモートコントローラー TC-80N3が2台必要となる。TC-80N3は1台は以前から使用していたもの、2台目は2016年8月にAmazon経由でRovin Icから購入したものである。

TC-803N3はとても優秀なコントローラーで長く愛用している。この1台目は誤って車で踏みつけてしまったことがあり、表面に傷が出来た。それでも正常に動作し続けている。問題は2台目である。買ったばかりの時から液晶が見にくい、寒いと液晶が見えなくなる、さらに寒いとケーブルがすごく硬くなる、そしてそのうち動作しなくなるなど、安物のような感じだった。1台目はカナダ・ホワイトホースの厳寒環境でも問題なく動作していた。

それでも使い始めの時には使えるのと、外箱もマニュアルも製品外観も純正品とまったく同じに見えたのと、1台目だけ使う機会が多かったことからあまり問題視しなかった。ただCanon製品としては随分品質を落として作ったんだなと思っていた。とはいうものの、とても使いづらいため、もう1本購入するため調べていたところ、純正品そっくりの偽造品が出回っていることが分かった(遅い!)。価格.comに偽造品との鑑別点があった。その結果、2台目のTC-803N3は完璧な模造品であることが判明した。偽造品の特徴をすべてもっていたのである。決定的なのは、裏面に製造番号がないことであった。

●TC-80N3コントローラー:純正品(A)と模造品(B)との比較
TC-80N3-2.jpg
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模造品(B)には、純正品(A)に比べて次の特徴がある。
・おもて面(写真左)では、液晶の文字表示部分が狭く、回りの黒い部分が広い。
・うら面(写真右)では、ケーブルの着く部分の丸みが弱い。下方に製造番号がない。
・側面(写真下)ではケーブル付着部分へ向かって薄くなる傾斜が強い。


もう一つ、機材購入に関する問題が起こった。Amazonのサイトをみていて、中古のEOS 1D Mark IVが定価の1/5くらいの値段で販売されていたため思わずポチってしまった。2月11日(土)〜2月12日(日)キトウシ森林公園と東部中央公園で試し撮りを行った。EF400mm F2.8L USMまたはEF400mm F5.6L USMいずれを用いても駄目だった。ファインダーではフォーカスが合っていても、実際の写真ではほとんどがややボケていた。僅かにフォーカスが合った写真でも、細部の解像度が悪く野鳥の羽毛がベタッとした感じにしか写らない。FinePix S1の写真の方がむしろ綺麗で羽毛も解像できていた。

●EF400mm F2.8L USMとEOS 1D Mark IV
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●ツグミ(EOS 1D Mark IV + EF400mm F2.8L USM)
AB8V6201-1.jpg
●ウソ(EOS 1D Mark IV + EF400mm F2.8L USM)
AB8V6267-1.jpg
●シジュウカラ(EOS 1D Mark IV + EF400mm F5.6L USM)
AB8V6327-1.jpg

これらの写真ではフォーカスは合っているが、羽毛が解像できていない。

●ツグミ(FinePix S1;奥さん撮影)
DSCF7987-3s.jpg
●シメ(FinePix S1;奥さん撮影)
DSCF8008-3s.jpg

FinePix S1による写真はノートリミングで、羽毛もきちんと解像できている。

今回購入した中古のEOS 1D Mark IVでは実用的な写真を撮ることはできないと判断し、返品処理を開始することにした。

自宅に帰ると、自宅のアンテナにハイタカが停まっていた。

●自宅のアンテナのハイタカ(EOS 5DIII + EF400mm F5.6L USM)
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