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金環日食と皆既日食の思い出 [日食]

旭川はほとんど晴れず、大雪となっている。12月19日(月)久しぶりに晴れたので美瑛のマイルドセブンの丘で夜空を撮ってきた。

●マイルドセブンの丘と夜空 2016/12/19 21:39(EOS 5DIII + Sigma15mm f2.8 EXDG fisheye, ISO2500, 20秒 LEE SOFT 3 FILTER)
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オリオン座〜くじら座〜アンドロメダ座〜ペガスス座

●マイルドセブンの丘と冬の星座 2016/12/19EOS 5DIII + Sigma15mm f2.8 EXDG fisheye, ISO1600, 30秒 LEE SOFT 3 FILTER)
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オリオン座〜ふたご座〜ぎょしゃ座〜おうし座

旭医だより2016年12月号に原稿依頼があり、「 皆既日食を見に行く」という記事を書いた。それをベースに金環日食のことも加えて我が日食遍歴をまとめておくことにした。

私は中学1年から天体観察を趣味にする「宙ボーイ」だった。出身地の帯広は快晴の日が多かったこともあり、天文イベントがあるとだいたい見ることができた。中学2年の時には、アルバイトして天体望遠鏡(ミザール85mm反射経緯台)を買った。中学3年から高校1年の時には、15cmの反射望遠鏡(反射鏡は足立光学)を作ったりもした。職についてからは、自宅を建てた時に屋上に個人用の天文台をつけて高橋製作所の16cm反射赤道儀(MT-160 + EM200)を入れた(現在は自宅周囲の光害と機材の老朽化のため撤去した)。

流星群や大彗星や月食などのイベントがあるごとに見に行ったり、星雲・星団や惑星・月を観望したりしていたのだが、こと皆既日食に限っては見たことがなかった。一度は見てみたいという希望を持ち続けていた。

【2009年7月22日 皆既日食】
2006年現在の病院に異動してから、希望時期に年に一週間の夏休みを取れるようになった。2009年7月22日、最初のチャンスがやってきた。渡嘉敷島皆既日食である(中国〜奄美〜南太平洋でみられた)。日本国内だったから、希望者が殺到して、日食ツアーは予約開始直後に受付終了となった。幸い、西鉄旅行(福岡支店)の上海郊外へのツアーが夫婦分でとれた。初めての日食ツアー参加で、150名の大ツアーだった。前日まで晴れていたのがウソのように、日食当日は雨になった。日食は見られなかったが、皆既日食の時は真っ暗になる経験をした。皆既終了直後に少し雲間から細い太陽が見えた。

●上海皆既日食:上海郊外嘉興(かしん) 2009/7/22 10:44(EOS Kiss X3 + EF-S 235mm, F5.6, 1/320秒)
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【2010年1月15日 金環日食】
2010年1月15日中国の青島で夕日の金環日食があった。天文ガイドを見ていて、名鉄観光の一泊二日の弾丸ツアーが目に止まった。ツアー直前だったが十分空きがあった。参加者10名、夫婦で参加した。冷たい風が吹いていてとても寒かった。晴れていたものの、地平線の近くに雲があって金環食になる頃には雲に隠れてしまった。少しして、雲間から金環食の赤く輝くリングが顔を出した。他のツアーの方も含め「青島の奇跡」と言い合っていた。

●夕日の青島金環食:青島 2010/1/15 17:59・17:57(EOS Kiss X3 + EF-S 250mm, F5.6, 1/60秒・1/80秒)
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【2012年5月21日 金環日食】
2012年5月21日(月)日本列島を横断する金環日食がみられた。親子3人で横浜みなとみらいのインターコンチネンタルホテルを取っていた。前日横浜は曇り。当日の予報も曇りのち雨になっていた。奥さんと娘を残して、私一人で宇都宮に移動した。5月12日当日宇都宮はほぼ快晴だった。八幡山公園で金環食の全課程を見ることができた。横浜みなとみらいに残った奥さんと娘に電話すると、雲の切れ目から奇跡的に金環食がみえたとのことだった。

●日本列島横断金環日食:宇都宮 2012/5/21 6:51〜8:31(EOS Kiss X3 + EF-S 48mm, F5.6, ISO200, 1/500秒〜1/100秒 アストロソーラーフィルター)
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【2012年11月14日 皆既日食】
2012年11月13日オーストラリア・ケアンズ皆既日食。時差が1時間しかなく日本から行きやすいこともあり、ツアーは混んでいた。晴天率の良いと思われたマリーバへ行くPTSの皆既日食ツアーはすぐにキャンセル待ちになってしまった。最終的に定員の多い星ナビ協賛クラブツーリズムのツアーに夫婦で参加することにした。観測地はキュランダ高原のアマルー。深夜、バスでアマルーに移動した。皆既日食の開始直後は曇っていた。皆既途中から、雲が切れてコロナやプロミネンスが見えはじめた。暗くなった空には星が輝く。これが初めて見た皆既日食となった。

皆既前後の撮影にND10000フィルターを着けていた。皆既のときに外すと、フィルターが厚いためフォーカスが狂うことを知らなかった。このため初めての皆既日食写真はピンぼけになった。これ以後はフォーカスの狂わないアストロソーラーフィルターのみを使うことにした。

●ケアンズ皆既日食:アマルー 2012/11/14 5:39(EOS 7D + EF 400mm, F8.0, ISO100, 1/15秒, 1/8秒, 1/5秒
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【2015年3月20日 皆既日食】
2015年3月20日北大西洋皆既日食。ほとんど北極で晴天確率も悪かったから、日食ツアーは十分空きがあった。天文ガイド協賛日通旅行のツアーに夫婦で参加した。参加者は22名だった。ノルウェー領スピッツベルゲン島に着いた時は、厚い雲が覆っていた。日食前日夜から晴れてオーロラがみられた。日食当日は薄雲がかかっていたものの、皆既日食のほぼ全課程を見ることが出来た。天候不良が不安だったが、予想外にオーロラも皆既日食も見られてラッキーだった。この時撮影した日食写真は、天文ガイド2015年5月号に掲載された。

●スピッツベルゲン島皆既日食:バレンツブルグ 2015/3/20 11:00・11:12(EOS 7D + Prominar 500mm, F5.6, ISO100, 1/5秒・1/5秒)
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【2016年3月9日 皆既日食】
2016年3月9日インドネシア皆既日食。晴天確率は良くなかったが、時差があまりなく日本から行きやすいことから、当初日食ツアーは混んでいた。ところが、1月にジャカルタでテロが発生、ツアーキャンセル者が続出した。私が参加した星ナビ協賛セブンカルチャーネットワークのツアーからも、何回か参加確認の問い合わせがきた。奥さん躊躇していたが、私はツアー会社や外務省の情報から危険性は少ないと判断して、最終的に夫婦で参加を決めた。結局、参加者は100名の大所帯だった。参加してみると、テルナテ島の地元は皆既日食で盛り上がっており、皆既日食後には、遠い日本からの来客者に対して、記念撮影を希望する者が相次いでやってきた。皆既日食自体は、薄雲ごしに見られたから良かったものの、今回も快晴でなかったのがちょっと残念だった。

●インドネシア皆既日食:テルナテ島 2016/3/9 9:53・9:54(EOD 5DIII + Prominar 850mm, F9.6, ISO100, 1秒・1/2秒)
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【2017年8月21日 皆既日食】
次回2017年8月21日、アメリカ合衆国横断皆既日食がある。ツアー参加希望者が殺到しているため、各社ともツアー予約開始直後に受付終了またはキャンセル待ちとなっている(脚注)。私たちは、天文ガイド協賛西鉄旅行のオレゴン州マドラス近郊カニータ・リゾートを予約できた。今度こそ、快晴の皆既日食を見てきたいと思っている。


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queso

北海道の大雪は大変なようですね。
雪かきも大変ですよね・・・。車の運転もお気を付けください。
人も大変ですが野鳥にとってもまた厳しい冬となりそうですね。
by queso (2016-12-24 18:18) 

kinda

〉quesoさん
コメントありがとうございます。昨日は湿った重たい雪で大雪になり、雪かきが大変でした。現在、筋肉痛です。今年はツグミがほとんどいないし、キレンジャク、ベニヒワ、ギンザンマシコはやってきません。シマエナガとミヤマカケスも見かけません。今日、トラツグミとヒレンジャクを見たくらいです。
by kinda (2016-12-24 22:34) 

テリー

中学の時からの天文ファンなんですね。
皆既日食撮影は、天候で左右されるところも多いので、何度も、行きたくなるのですね。
仕事以外にも、これだけ、打ち込めるものがあるというのは、いいですね。
by テリー (2016-12-25 00:12) 

kinda

〉テリーさん
中学1年のとき友達に誘われたのがはじまりでした。皆既日食は一度見ると、次が見たくなるので日食病になると言われています。2017年8月を逃すと、その次の条件の良い皆既日食は2024年4月と、更に7年後になるため、ツアー希望者が殺到している状況です。
by kinda (2016-12-25 07:46) 

Nori

綺麗ですね~
大雪で大変そうですがその雪で星空が一段と引き立ってます。
Blogをずっと拝見させていただいていましたが皆既日食遍歴をまとめると凄いですね。
私もそのうち行けるように頑張りたいと思います。
by Nori (2016-12-25 18:37) 

kinda

〉Noriさん
その後の大雪により、星景写真を撮る場所探しが大変になってしまいました。日食ツアーには何回も参加している方が多いんですよ。2017年8月21日の次は、2019年7月2日と2020年12月14日にチリ・アルゼンチンで起こります。前者では都市を通りますが、後者では都市を通りません。いずれも遠くて条件が良いとはいえません(といっても2019年のほうはチリの天文台群を通過するので面白いかも)。その次2024年4月8日はメキシコ・アメリカで起こり、ダラスやバファローを通過するのでたくさんツアーが企画されると思います。
by kinda (2016-12-26 00:09) 

kurosu

青島の夕日の金環日食は奇跡的なタイミングで、貴重な瞬間だったと思います。美しいです。自然現象なのでどのように見えるかわかりませんが、そういう所が面白いですね。kindaさんは、西鉄でマドラスですか・・。晴天率が最も良さそうな所ですね。私は、道祖神ツアーで、アイダホ州ティートンバレーで観測です。お互いに楽しみですね!

by kurosu (2016-12-26 21:48) 

kinda

〉kurosuさん
青島の奇跡の後、オーストラリア・ケアンズ、ノルウェー領スピッツベルゲン島、インドネシア・テルナテ島と、いずれも雲から皆既日食の太陽が顔を出すという奇跡と言えば奇跡的に日食を見てきました。kurosuさんはガボンとインドネシア・パルでは快晴の皆既日食でしたね。今回の日食ツアーの場所はほとんどがオレゴン州とアイダホ州です。どちらも晴れたらいいですね。これまでの経験から、晴天率はあまりあてににはならない気がします。道祖神はリピーター先行ですね。kurosuさんの強運を少し分けてほしいなぁ (^^)
by kinda (2016-12-26 23:16) 

kurosu

kindaさんにご案内したい事があります。
来年の2月15日、16日の2晩連続、ぬかびらのタウシュベツ橋で、星景写真撮影会を行う事になりました。私と本を出版されているほどの写真家の先輩と2人で企画したのですが、ぬかびらの東大雪ガイドセンターのベテランのガイドさんに個人的にお願いをして、(ガイドセンターとしては昼しか行ってもらえません)特別に、夜間10時~11時ころの撮影を目安に湖上を歩いて橋まで連れて行ってもらえることになりました。自然現象ですので、晴れても、雲っても行きます。平日なので難しいかもしれませんが、もしご興味がありましたら、一晩でも、二晩でも、ご一緒にいかがですか?-20℃覚悟で、スノーシューで往復4キロ歩きます。

by kurosu (2016-12-30 14:56) 

kinda

〉kurosuさん
ご案内ありがとうございます。できるだけ参加の方向で検討させて頂きます。2月15日〜2月16日は平日なのですが、3月までの今年度夏休みをとっていないので、仕事状況が許せばそのあたりで休みをとります。体力的に大丈夫かな?
by kinda (2016-12-31 00:06) 

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